六つの顔

2025.06.09

情報解禁

『六つの顔』公開決定&予告編・ビジュアル解禁!

人間国宝の狂言師・野村万作を追ったドキュメンタリー映画『六つの顔』(監督:犬童一心)が8月22日(金)よりシネスイッチ銀座、テアトル新宿、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開することが決定。併せて、予告編・ビジュアルが一挙解禁となりました。

狂言の道を歩んで、九十年 ──
今年94歳を迎える現役の狂言師、人間国宝・野村万作が、人生をかけて到達した芸の境地

650年以上にわたり、生きとし生ける者の喜怒哀楽を笑いとともに表現し、人々の心を魅了し続けてきた「狂言」。 その第一人者であり、今なお現役で舞台に立ち続ける人間国宝の狂言師・野村万作は今年2025年6月22日に94歳を迎える

3歳で初舞台を踏んでから、長きにわたり狂言と向き合ってきた万作は、2023年に文化勲章を受章した。 映画『六つの顔』では、受章記念公演が行われた特別な1日に寄り添いながら、万作の過去と現在の姿を浮かび上がらせる。万作が公演で演じるのは、近年、ライフワークとして取り組み、磨き上げてきた夫婦愛を描く珠玉の狂言「川上」。映画では、物語の舞台である奈良の川上村・金剛寺の荘厳な原風景も贅沢に収録。万作が長年追求してきた世界観をその至芸とともにスクリーンに刻む。

さらには、90年を超える芸歴のなかで先達たちから受け取り繋いできた想いや、今もなお、高みを目指して芸を追求し続ける万作の言葉を収めた貴重なインタビュー映像も交え、息子・野村萬斎や孫・野村裕基をはじめとする次世代の狂言師と共に舞台に立つ模様を臨場感あふれる映像で映し出す。

日本映画界を代表する製作陣が織りなす、至高のドキュメンタリー
犬童一心
(監督) ×野村万作•野村萬斎(出演・監修) × 山村浩二(アニメーション) × オダギリジョー(ナレーション)

監督を務めるのは、『ジョゼと虎と魚たち』、『メゾン・ド・ヒミコ』、『のぼうの城』など数々の名作を手掛け、近年は田中泯を追ったドキュメンタリー『名付けようのない踊り』でも高い評価を受ける犬童一心。狂言に造詣の深い監督ならではの、大胆かつ繊細なアプローチで万作の芸境に迫る。また、万作が語る“過去”と“現在”をアニメーションで繋ぐのは、『頭山』で米アカデミー賞®︎にノミネートされた山村浩二ナレーションを俳優のオダギリジョーが務めるなど日本映画界を代表する製作陣が集結。監修は野村万作、野村萬斎が手掛けた。モノクロームで映し出される現在、アニメーションで表現される万作の過去に思い浮かぶ「六つの顔」、そしてカラーで立ち現れる狂言「川上」の研ぎ澄まされた美しさ。豊かな映像表現で織りなす、至高のドキュメンタリー映画が誕生した。

この度、解禁となった予告編は、本編同様、俳優のオダギリジョーがナレーションを担当。映像は、万作が3歳で踏んだ初舞台の記憶とともに現れる「猿」の面のアニメーションから幕を開ける。その後、90年にわたり狂言と向き合ってきた万作が過去を振り返る中で心に浮かぶ「六つの顔」にフォーカス。さらに、息子の野村萬斎や、孫の野村裕基のインタビューも交え、現在の万作の姿を追う。狂言への想いを語りながら、「93歳の私が、今思う『川上』を演じる」という言葉とともに舞台に立つ万作。その芸境とはーー!?スクリーンでしか見ることのできない、特別な上演に期待が高まる予告となった。また、併せて解禁されたビジュアルは、狂言「川上」の上演直前に、装束を身につけて集中する万作の貴重な姿を印象的に配したもの。研ぎ澄まされた表情と、一つの道を極めた万作にしか出せない佇まいに目を奪われるビジュアルとなった。 なお、ムビチケ前売券(オンライン)も解禁にあわせて本日6月12日(木)より発売開始となる。

狂言「川上」とは
盲目の男が、願いを叶えてくれるという「川上」の地蔵に参詣し、その甲斐あって視力を得る。しかし、男の夢に現れた地蔵は視力と引き換えに「妻と離別せよ」という過酷なお告げを残していたのだった。視力か、尽くしてくれた妻か――、男は究極の選択を迫られる。和泉流のみに伝承されるこの演目は、笑いを本旨とする狂言においてはシリアスな異色作。夫婦愛と宿命を深く問う物語は、現代に通じるテーマをはらむ。

野村万作
野村萬斎 野村裕基 三藤なつ葉 深田博治 高野和憲
ナレーション:オダギリジョー 
監督・脚本:犬童一心 題字・アニメーション:山村浩二 音楽:上野耕路
監修:野村万作 野村萬斎
製作:万作の会 企画・制作:野村葉子 小俣美登里 清水薫 小山田智美 プロデューサー:丸山靖博 林季彦 
撮影:蔦井孝洋 照明:疋田ヨシタケ 編集:辻󠄀田恵美  サウンドデザイン:志満順一 音響効果:勝亦さくら 
制作プロダクション:ROBOT 配給:カルチュア・パブリッシャーズ 
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会

8月22日(金)シネスイッチ銀座、テアトル新宿、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

公式サイトに戻る